2020年05月21日

Malc's tape for Adam  マルコムがアダムに渡した一本のテープのお話し。

恥ずかしながら知らなかった話。



先日 PEEL & LIFT の細谷センセイに教えていただいたのですが、


79 年に 1st アルバム 「Dirk wears white sox」 をリリースしたばかりのアダム・アントに


かのマルコム・マクラーレンが渡した一本のミックステープがあるのです。



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れらがアント・ミュージックの元となってるわけですね。感動しました。



私はあわててこれに基づいて Spotify でプレイリストを作りましたよ。

Spotify にない曲もあったので不完全ですが興味のある方はどうぞ。






んで、一通り聴いてみて思うに、もっとも重要なのは Burundi Black です。




聴いてみてくだされ。






これはフランスのレコード・プロデューサーでありアレンジャーでもあるミッシェル・ベルナルク(フランソワーズ・アルディ、フランス・ギャル、、ジルベール・ベコー等々を手掛けている)によるアフリカのブルンジ族の演奏のフィールドレコーディングです。

発売は 71 年。





そして、これを元にRusty Egan (Rich Kids, Visage) がリミックスを施したのがこちらです。

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この Burundi Black のレコードが音楽シーンに与えた影響は実はものすごく大きかったようで。


かのジョニ・ミッチェルも取り入れておりますし




Beastie Boys もサンプリングで使用しております。




また、Def Leppard にもそれにインスパイアされた 「Rocket」という曲があったりします






「イン・ザイール」が  ANT MUSIC の元かと思いきや違ったんですねえ。


In Zaire / Johnny Wakelin(76年)




因みに Burundi Black をマルコムに教えたのはペンギン・カフェ・オーケストラの Simon Jeffs だとか。

Simon は Sid Vicious の 「My Way」 のストリングスアレンジも手掛けてる方ですが、この教えはほんとに後のニューウェーヴ、ポストパンクに重要なポイントとなってると思われます。


ポストパンク、ニューウェーヴがアフリカン・ミュージックやトライバルなものを取りいれるキッカケとなったわけですからね。


ADAM & THE ANTS、BOWWOWOW、そしてそして CULTURE CLUB にも流れるアフリカンブーム。それはマルコム、そしてサイモン・ジェフスありきなんですよね。






さて、これはテープの話とは別件なのですが、


先日の JORDAN のトークイベントで http://youngparisian.seesaa.net/article/473855568.html


JORADAN のあのメイクについてご本人が語ってたのですが、

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これはアフリカの民族的なフェイスペイントとモンドリアン柄を融合させたものだそうです。

当時のパンクシーン、マルコム界隈にはアフリカンブーム (ってザックリした言い方ですみません) みたいなのが確実にあったんでしょうね。







さて、例のマルコムテープの話にもどりますが、元のテープにある Farid El Atrache の「ベリーダンスミュージック」は曲の特定ができませんでしたが、おそらくアラビア語だから読めなくて便宜上そう書いてたのでしょう。


で、す、が、


私はもともと中東の音楽が大好きなんで、Farid El Atrache のレコードを即座に探して手にいれました。

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そういえばマーク・アーモンドもマンバスの頃に影響を受けたレコードとしてこちらのベリーダンスのレコードをあげておりまして
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アフリカの音楽のみならず、このあたりのエスニックな音楽もニューウェーヴ、ポストパンクの刺激的なエッセンスとなってたようですね。

P.i.L にも中東フレーバーあるしね。







そんなこんなで、この一本のテープがロック史にもたらしたものはものすごく重要です。

全曲について語りたいとこですが、とりあえず今回は以上。





こういうのを聴いて、ADAM & THE ANTS の曲をもう一回聴き直すといろいろと発見があるね。


ADAM & THE ANTS から分派した MONOCHROME SET にも流入しているエッセンスも見逃せません。



このテープのことはこちらの本に詳しく書いてる模様です。

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誰か和訳出してくんないかな。




まだまだ勉強が足りませんが、これからもいろいろと好きなものについて研究し、掘り下げながら、自らも新しいなにかを作り上げれたらいいなと思っております。

posted by TSUNEGLAM SAM at 21:19| Comment(0) | Young Parisian | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする