2011年05月19日

BOZ & STEVE HOOKER 誕生日記念



今日は私が好きな BOZ BOORER (POLECATS、MORRISSEY バンド) と STEVE HOOKER の誕生日ですので、「DOLL」 誌の 2003 年 12 月号に掲載された私が御二人にしたインタビューを転載いたします(承諾済み)。

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ロカビリーファンどころかグラムロッカー、パブロック好き、ガレージ好き、パンクス、モリッシーファンにとっても興味深い内容となっていると思います。



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今更ながら痛感するに、ロックンロールってやつは細分化されてはいるものの大元では繋がってるのね。英国大衆酒場で奏でられたロックも目元にラメに塗って奏でられたロックも、みな兄弟ってこと! 
さて、ロカビリー界の裏番長的な存在としてよく知られる偉大なお二人様が 『ROUGH HOUSE R&R』 に参加するため日本上陸!(ポールキャッツ、ボズ&ザ・ボズメン、デルタス、モリッシ−バンドなどでお馴染みの) ボズ・ブーラーと元シェイカーズのスティーヴ・フッカーの二人に W インタヴュー決行! 全ビリーズのみならず、パンクス、グラム、パブロック、ガレージ、ニューウェーヴ・ファンも必読の内容だ! 


――以前の本誌でのインタヴューでスティーヴさんが 「次に俺に会うときはジャックダニエルズのボトルを持ってきてくれ」 って言ってたんで、ちゃーんと持ってきましたよ!
S「サンキュー (笑)。次はこっちを頼むよ (と鼻で粉をスニッフするジェスチャー)」
――お断りいたします (笑)! さて、今日はロカビリーのみならずいろんなシーンと関わりが深いお二人にお話を聞きたいんですが……」
B「(筆者が着てるアダム・アントのTシャツを指差し) 先週、彼とウチのスタジオで一緒にレコーディングしたよ」
――え! そうなんですか!?
B「『STAND AND DELIVER』 の替え歌で ♪SAVE THE GORILLA (笑) って曲と 『STRANDED IN THE JUNGLE』 を録ったよ」



――おっ、ニューヨークドールズでお馴染みの! それはいつ出るんですか?
B「彼に聞いたら 『今日出る』 って言ってた けど (苦笑)、ちょっと頭がイカレてるから、よくわかんないんだよ」
――昨年、逮捕されたんですよね。
B「その前の年もだよ。銃で打ったり、誰かの家の窓を壊したり」
――あらら。アダム・アントのアルバム『WONDERFUL』でもギターを弾いてますけど、あれはどういうキッカケなんですか?
B「Chrysalis レコードでエンジニアをやってた時にマルコ・ピローニとケヴィン・ムーニー(共にジ・アンツ)と知り合ったんだよ。ある日、電話がかかってきて一緒にやんないか?って言われて、2 週間一緒にツアーを」
――そうだったんですか。さて、二人はハウリン・ウィルフを通じて出会ったんですよね。
S「そう。ウマが合って、そのうちハウリン・ウィルフ抜きでも一緒に飲んだりするようになっちゃって」
B「俺とスティーヴは歳は違うけど同じ誕生日でさ。それどころか、お袋同士も、嫁同士も同じ誕生日なんだよ!」
――凄い偶然!そりゃあ気が合うはずだ。二人はいろいろ一緒にやってますが、代表的なのは、ボズ&ザ・ボズメンでしょうかね。
B「バーミンガムで 『NIGHT OF THE LONG KNIVES』 ってフェスがあって、最初はデルタスとして俺にオファーがあったんだけど、出れなくて。そこで思い付いたのが……名づけてボズ&ザ・ボズメン。それ誰? って聞くから、『スティーヴ・フッカー、ジョン・バック、ジョニー・スティングレイ……フッカーズ、デルタス、カニバルズ、スティングレイスの元メンバーだよ』って」
――じゃあ、もう、構想はあったわけですね。
B「いや、そっからみんなに電話して始めたんだよ(笑)」
――はははは。そのフェスのビデオ観たことありますよ。サイコビリーだらけの中でジョニ−・サンダースみたいなルックスをしてる人(スティーヴ)がギター弾いてました。



S「そうそう、だから俺はフランスで人気あったんだよ (※ジョニーサンダースはフランスで人気があるのだ)」
――(だから、さっきサインに DTK って書いてくれたのか)
B「ボズメンはグラムロック・ロカビリーみたいな感じを目指したんだよ」
―― T.REXの 『BABY BOOMERANG』 をカヴァーしてますしね。



――御二人は出会う以前からお互いのことを知ってたんですか?
S「ポールキャッツのボズとしてはね。ずっとロカビリーは好きだったから、すごい若い時、地元のサウスエンドでポールキャッツのライヴは観てるし」
――あ、そうなんですか。ネオロカビリーシーンは傍から見ていかがでした?
S「かっこいいと思ったよ。音楽、立ち振る舞い、衣装、全てをみんなで作り上げてて、完成もしてたし。そういうムーブメントが起こる前はテディボーイ・バンドばっかりで、イギリス人独特のワーキングクラスっぽさがありすぎてたから」
B「もちろん、クレイジー・キャヴァ−ンとかはカッコよかったけどね」
S「まぁ、でも、俺にしてみたらドクター・フィールグッドもフライング・ソーサーズも同じくロックンロールだよ
B「俺にしてみたら。ラモーンズとクレイジー・キャヴァ−ンも同じだね
――当事者であるボズさんはネオ・ロカビリームーブメントを振り返ってどうですか?
B「うん。凄い若かったからいい経験になったよ。いろんな実験的な試みをしたしね。それより前はテディボーイ・レコードばっかりだったけど、ドイツのコレクターレーベルとかからコンピが出始めてて。それでアメリカのマイナーなロカビリーを聴いて、最初はカントリータッチなロカビリーをカヴァーしたりしてたんだけど。テディボーイ・ロックンロールバンドとは違う新しいものをやろうと思って、そっからいろんな実験をしながら進んでいって。『JOHN I’M ONLY DANCING』 (デヴィッド・ボウイ) のカヴァーをしてみたり」



――あれは斬新ですもんね。
B「みんな最初は古いものから始めて段々新しいものにチャレンジしていったね。俺たちはそういう感じで、メテオスやグアナバッツはパンクへ接近していった。その真ん中にレストレスがいて」
――ポールキャッツ時代に T.REX やデヴィッド・ボウイのカヴァーをやってますが、元々グラムロックはお好きだったんですか?
B「子供ん時に凄い大好きだった。9 歳からかな ? 今ではマーク・ボランの息子とも知り合いだけど
――ボズさんはマーク・ボランがT.REX 以前に在籍したジョンズ・チルドレンのコレクターなんですよね。
B「うん。その通り」
――ジョンズ・チルドレンの再結成 (‘01 年) にはボズさんも参加してますよね。(ジョンズ・チルドレン、ジェット、ラジオスターズの再結成ライヴとして CD 『MUSIC FOR THE HERD OF HERRING』 も出てる)
B「(裏ジャケの自分の写真を指さしながら)モリッシーのバンドで南米ツアーの帰りに参加したから、マリアッチ着て出たんだよ(笑)」
――思いっきり浮いてますよ (笑)。この再結成の仕掛け人もあなただという説があります。
B「アンディ・エリソン (上記 3 バンドの Vo )が、偶然、近所に住んでたんだよ! 『あんたアンディ・エリソン? 俺のフェイヴァリットバンドのメンバーじゃん!』 って。で、それからアンディとクリス・タウソン (Ds) と一緒にスタジオに入って。オリジナル・ベーシストも来たんだけど、そいつが全然使いモノにならなくて (苦笑)」
――グラムと言えば、あなたが参加してるモリッシーの 『YOURE ARSENAL』 ってアルバムは今は亡きミックロンソン・プロデュースですよね。彼はどんな方でした?
B「ファンタスティック!」
――ファンタスティックでしたか! ピッタリな言葉です。さて、本誌はパンク中心の雑誌なんですけど、パンクはいかがです?
B「’77 くらいにティム (ポール・キャット) よく一緒にパンクのイベントに行ってて、いっぱい観てるよ」
――例えばどんなバンドですか?
B「バズコックス、スージー&バンシーズ、オルタナティヴTV……あとは、ジェネレーションX、999、シャム 69」
――おー!!
B「それから…ブロンディ、トーキング・ヘッズ、スローター&ドッグス、アドヴァ−ツ、エレクトリック・チェア−ズ」
――おー!!!!
B「もっといろいろ観てるよ、ジョニーモープドとか
S「ジョニーモープドね (ニヤリ)。実はジョニーモープドは (以下、危険な話なので自粛)」
――んなこと書けませんよ (苦笑)! 
S「俺はストゥージーズとか 60's ガレージとかのアメリカの音楽が好きなんだよ。パンクで言えばイギリスのバンドよりイギ−ポップ、MC5、ニューヨーク・ドールズ、あとはガレージバンドのシーズとか。イギリスのバンドで唯一好きなのはプリテンダーズくらい。イギリス色を押し出してるバンドは好きじゃないんだよな。ポールキャッツはアメリカっぽかったからよかった」
B「クラッシュとかダムドも?」
S「うーん、あんまり好きじゃないね」
――でも、ヴァイブレイターズとは接点あるんじゃないですか?
S「あ、友達だよ。ドラムの(ジョン・)エディ・エドワーズはバックで叩いてもらって、よく一緒にツアー回ってる。あと、インメイツのベースのベン(・ドネリー)とかもね」
――ウィルコ・ジョンソンとも繋がりがありましたよね。
S「ウィルコとは地元が一緒で、よくライブを観たよ。ラリー・ウイリアムスとかチャックベリーのカヴァーをやってたりして、似たような音楽をやってる奴は地元にはそういないし、70 年代初期は全然ロックンロールがウケなかったから珍しくて、すぐに知り合いになったよ。昔、一緒にレコーディングしてるけど、彼はこうと決めたら聞かないから、俺が入ってどうこうしずらかったね」
――では、ボズはそもそも……
B「ボウズ? スキンヘッドのことだな」
――それは坊主ですよ! (なんでイギリス人にツッコミ入れてるんだろ?) ロカビリーが好きになったキッカケを教えてください。
B「ポール・キャッツのドラムの兄貴がテディボーイだったんだよ。で、クレイジー・キャヴァ−ンのギグに連れていってくれたりしてて。サウスゲートで毎週木曜日に 『ロウティー』 っていうテディボーイのイベントがあったんだけど、79 年くらいに 『NME』 って雑誌の表紙がそのイベントの特集で。ティムやジョン・ウィルビー (ロカッツ / ポール・キャッツの WB) も写ってるよ。その特集でシーンもガン!っと盛り上がったんだよね」
S「ボズはモミアゲが伸びないから、テディボーイ・バンドに入れなかったんだよ(笑)」
――はははは。スティーヴはいかがです?
S「俺はそういう (ネオロカビリー) シーン以前からロカビリースタイルだったよ。シェイカーズはジーン・ヴィンセントやガレージ、パブロック、サーフィンなんかのいろんな要素をミックスしたバンドで、そっからひとつ形を作ろうとしてたんだよね」
――レコードのアートワークにはモーターサイクルのイメージのものが多いですけど、

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自分でも乗ってるんですか?
S「いや、自分では乗らないけど、子供ん時から好きだし、自分の中では重要なものだよ。ツアーをいろいろ回る中でロッカーズとかバイカーと知り合って、乗りはしないけどいつもそこにあったもので、関わりは大きいね」
――さて、今回の来日の経緯は?
B「I DON’T KNOW」
――知らないって、そんな(笑)
B「いや、7 時 20 分に空港に来いって言うから来てみたら日本に連れてこられたんだよ(笑)。まぁ、呼んでくれたし、お互い日本には来たかったからね。こないだモリッシーのバンドで日本に来た時は 10 時間しかいれなくて新宿を歩く時間が一時間しかなく、T.REX のレコードを一枚買っただけだよ(苦笑)」
――そもそもモリッシーバンドに参加したのはなにがキッカケなんですか?
B「マッドネスのダンサーのカール (チャス・スマッシュ) の紹介で。モリッシーはマッドネスが好きなんだよ」
――それまた意外ですね。
B「で、彼がカールとロカビリーの話をしてたらしいんだけど、カールが 『ロカビリーの話をしたいなら、ボズ・ブーラーに会うべきだ』 なんて言ったみたいで。それからの付き合いだね」
――ゲイリー・デイ (ナイトロス、フランティック・フリントストーンズ、ギャズメンの WB)、モリッシー・バンドをもうやめたんですか?
B「いや、新しいアルバムに 6年ぶりに参加してるよ。それにはダムドにいたドラムのスパイク (・スミス) も参加してる」
――ゲイリーは何故モリッシーバンドに?
B「ロカビリークラブにモリッシーがメンバーを探しにきてて」
――それはナイトロスのライヴですか?
B「いやいや、別に演奏してるとこじゃなくて。見た目で」
――ルックスがよかったってことですか?
B「そう、モリッシーはいつもルックスで選ぶんだよな」
S「(即座に) じゃあ、なんでお前がいるんだよ
B「う…… FUCK YOU! (笑)」
――鋭い突っ込みでした(笑)。では、ボズさん、シスターズ・オブ・マーシーに入るって話はどうなったんですか?
B「(ギョッっとして) え……お前、なんでそんなこと知ってんだよ(笑)! 誰も知らないはずなのに」
――裏ルートから仕入れた情報です(笑)。
B「まぁ、あったにはあったけど、実現はしなかったよ。(小声で) FUCK……(笑)」
――ここだけの話にしときます (笑)。さて、今、日本は再びロカビリーが盛り上がってますけど、日本のバンドで好きなバンドがいたら教えてください。
B「RIZLAZ だね (ニヤリ)」
GO FROM TOKYO (通訳 / リズラズの Vo&G)「リズラズだそうです (笑)」
――おっ、リズラズはどこがいいですか?
S「SINGER IS INCREDIBLE (笑)」
GO「ヴォーカルが最高だって (笑)」
S「一緒にレコーディングもしてるし、イギリスのボストン・アームスでも一緒にプレイして、凄いいい思い出だよ」
S「他には、前のツアーでみた (PUMPIN’PIANO MABO も最高だったね。あと、キャットフィッシュ・ブルースバンドも好きだったよ」
B「マッドモンゴルスも知ってるよ」
――ポール・キャッツは最近やってないんですか?
B「去年の夏のグリーン・ベイのロックンロールフェスティバルでやったし、今月 (9月) の 2
3 にラスヴェガスのデカいイベントでもやるよ。それにはグアナ・バッツとかも出る」
――では,まだいい関係なんですね
B「ん?う、うん (含み笑い)」
――なんですか、その含み笑いは(笑)。ティムの 13 キャッツとかはどう思われます?
B「ん? う、うん……」
――はははは、何故黙る(笑)
B「あ、一回観たことあるよ(笑)」
――観たことあるって (笑)。では、質問を変えて……もう何百回も聞かれてると思いますが、ストレイキャッツに関してはどう思います?
B「グレイトだと思うし、イギリスでシーンを盛り上げることに関して貢献してくれたよ。そのおかげで、いろんなロカビリーバンドがレコード会社と契約を結ぶキッカケにもなったしね」
S「俺は、彼らが 1980 年にサウスエンドのフットボール・クラブでプレイしたのを観てるよ。すごいラウドだったね」
B「うん。最初はもっとワイルドだったね。その頃からしばらく会ってなかたけど、スリム・ジムとは 『GAZ’S ROCKIN’BLUES』 で会ったな。あと、アダム・アントとアメリカツアーに行った時、ロスのバックステージで久しぶりにブライアン・セッツアーと会ったんだよ。で、そん時に『今度、オーケストラやるんだよ』って言うから、何人いるんだ?って聞いたら『30人くらいかな』って言ってたな。その後、『スペース・エコーのテープを探してる』ってメールが来てたから、探して送ってやったよ」
――さて、そろそろ時間のようですので、最後に言いたいことを…あなた方は私が別々に好きになった音楽、ロカビリー、パブロック、グラム、ガレージ、パンク、NW を全て繋げて線にしてくれる貴重な方々なんですよ!感謝してます。
B「そうかい。今度の土曜日にはシケインっていうトランスバンドでライヴやるよ」
――いや、それはもうついていけません。
B「ガハハハハハハ」
S「大元は同じロックンロールだから、ロカビリーもパンクもそっから派生したもんだよ。俺達はそういうの関係なしに通じ合ってる。お互いニューヨークドールズが好きだしね」
――では、日本のファンにメッセージを
S「食えなかったら殺すな」
――ん? どういう意味でしょうか? ベジタリアンってことかな?
S「フフフフフ (不気味な笑い)」
――??? では、ボズさん一言お願いします。
B「呼んでくれてありがとう。日本は大好きで、もう 11 回目だ。モリッシ−で 5、ロカビリーで 6 回。ロカビリーがリードしてるな!」
――ロカビリーファンの為にもリードし続けてくださいよ!
B「でも、ロカビリーでは子供の養育費は稼げねぇんだよ(笑)」


posted by TSUNEGLAM SAM at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ROCKABILLY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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