2015年11月11日

さらば我らがロックスター

ほんとにいい奴だった。そして本当におもしろい男だった。

いなくなったから言うわけではない。
ほんとうにいい奴だったんだ。

たしかにやることなすこと無茶苦茶だったしカオスだった。
でも、どんなに酔っぱらっても嫌な気にさせられたことはなく、ひたすら楽しかった。
デタラメなくせに、シャイで、かわいくて、気ぃ遣いで、紳士的でもあった。
私がちょっと毒を吐こうもんなら、ダメっす! っとたしなめてくれたりした。


彼との出会いは 彼がまだ O (オー) というバンドをやってた頃だ。
LOFT レコードの太田さんより 「おもしろいバンドを今度出すんだけど、インタビューやってくれないか」 と言われて行ったのが初対面だった。

彼は鋭い眼光の持ち主で・・・・っと言いたいとこだが、この頃の彼はまるでこう猫をかぶったかのような感じで、無口であり、どちらかというと他のメンバーの方がよくしゃべってたような気がする。

まぁ、あんまり記憶がない。

(多くの人がこの時期の彼のことをそのように言う。そして、口をそろえて言うのが 「こんな奴だったとはおもわなかった」 と)

彼が 「こんな奴」 になってしまったのは、本当の意味で開花してしまったのは DRUNK FUX に入ってからであろう。

YOUNG PARISIAN を始めたばかりの頃、友人の HOLLIE や 39 なんかに、「DRUNK FUX」 とやったほうがいい! ってよく言われたもんだ。

んで、観に行ってみたんだけど、あまりの LA っぷりに大笑いしてしまった。
あまりのバカバカしさ (失礼)、あまりの本気っぷり、そしてあまりのカッコ良さに大いに衝撃、刺激を受けたんだ。

この頃の時代の空気なんてみんな忘れてると思うけど、私はハッキリ覚えてる。

今みたいに、たとえばデイヴィッド・ボウイなんかのパンク以前のビッグネームのロックスターの T-shirt を着てる人なんかほとんどいなかったし、ストーンズのベロマークもちょっとダサいものとしてとらえらており、解禁前夜の感じだったのである。

しかも時代はメロコアやミクスチャー全盛期。バンドつったら、短パン、キャップ、タオルだらけですよ。もしくはロックンロール方面を見渡しても、革ジャンにリーゼントみたいなギターウルフのマネばっかりでなんだかつまんなかったんです。

だからこそ、あえてメイクをし、ギラッギラに着飾り、子供のころにあこがれた絵に描いたようなロックスターをマネしようとしたわけです。

この頃って、ガレージシーンにいてマニアックな方向でやってた人たちなんかも大ネタというか、ビッグネームへのあこがれを徐々に隠さずに出していった時期だと思う。

初期衝動、原点回帰ってやつだ。

客席にいてもメロウィックサインを惜しげもなく掲げることも増えてきた。


まぁ、んなわけで、私たちと DRUNK FUX はそのような意味で同時多発であった。

恐れ多い言い方でいえば、我々はハノイロックスで DRUNK FUX はモトリークルーだったんだ。

私たちはガレージだ、サイコビリーだ、ってのをさておいて T.REX や DAVID BOWIE の影響をガンガン押し出した。彼らもブリットポップだ、ギターポップだといったものをさておいて、GUNS 'n ROSES や MOTOLEY CREW にまっしぐらにいったわけだ。

今でこそみんな当たり前のように HANOI ROCKS の名を堂々と口にしているが、あの頃まだそんなことをマジメに語る人は少なかったし、してたとしても 「笑い混じり」 「遠い目」 「思い出したように」 であった

しかし、彼らは違った。 それは彼ら、そして我らの日常であり当たり前のこと、であった。


余談だが、それまでガールズガレージバンドをやってた方々がジョーンジェットの来日公演で原点回帰して環七スピードキャッツに転身したのもこれまた同時期のことであった。




まぁ、そんなこんなで我々はすぐに意気投合して、下北沢で乱痴気騒ぎを繰り返すだけには飽き足らず、神戸にまでツアーで行ったりもした。

(その時のツアーレポートも書いてました)
http://black.ap.teacup.com/tsuneglamsam/41.html
http://black.ap.teacup.com/tsuneglamsam/42.html

ツアー中も、終始彼がわたしたちを楽しませてくれた。


彼らはメンバー全員、なかなかのロックンロールクレイジーだったのだが、最もクレイジーなのは言うまでもなく彼であった。

ロックンロールの塊みたいな彼に、私もおそらくうちのメンバーも皆、一目も二目もおいており・・・・・っていうか彼のことがみんな大好きで彼のファンだった。

なので YOUNG PARISIAN の 1st のレコーディングにもコーラスで参加してもらった。別に外から誰かを呼ぶほどのものでもないのに、彼をわざわざ呼んだのは、彼のロックンロールエキスをアルバムに注入したかったからだ。

かくいう私も彼らの 1ST アルバムのレコーディングに呼んでいただき、コーラスを入れたことはとても誇らしく思っている。

あ、そうそう 記念すべきこのブログページの第一回はそのレコーディングのことでしたね。
http://youngparisian.seesaa.net/article/46493960.html


それからそれから、DRUNK FUX と彼が別に在籍するバンド ROCKET-K 、そして SUPERSNAZZ と我々の 4 バンド SPLIT 「8 BEAT DUDES」 ってのもありましたし、一時期ホントによくつるんでおりましたね。


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って、書き始めたらすごく長くなってきたので今日はここまで。続きはまた書きます。


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2015年07月01日

ヘドバンとか

執筆情報いきまする。

この出版不況の中でバカ売れしているという話題のモンスター雑誌「ヘドバン」 最新号。今回も参戦してます!

まずいつものお絵かき 今回はレミーキルミスターです。

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レミーって、長髪、髭、イボ、テンガロンとトレードマークは多いのですが、顔自体は意外と特徴なくて難しかったです。。。

原稿の方は

連載の 「俺たちの V 系魔人伝」で、メロスピバンド DEMONIAC を。

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正直、もうネタ切れでしたが、絞り出しました!

こちらが DEMONIAC というバンドでございます。



そしてこれまたいつもの連載コーナーですが、今回はテキサコの王様に教えていただいたシティ・メタル HIGH SPIRITS について書きました。

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HIGH SPIRITS なかなか照れくさい感じで最高なので是非聴いてみてください。




そんなわけで 「ヘドバン」 今号もおもしろいですよ!


あ、そうそうメタルといえば YOUNG PARISIAN の メタル部隊が DJ イベントやります。

7 月 3 日 幡ヶ谷 CLUB HEAVY SICK
LOUDER THAN HELL VOL.2 -Heavy Metal Hijack-
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〈DJ〉
OSAMA (Texaco Leatherman)
MICHAEL (The Great Mongoose)
タム☆ハルフォード
浅野蘭
SSK (Sunsett)
AKA (ROCKET K)
YAKUMO
HERO THE KNACK (Young Parisian)
KEIJI RONSON (Young Parisian)

〈OPEN/START〉19:30
〈DOOR〉1,000yen(w/1D)


おもしろそうですね。私も行ってみたいとおもっております。
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2009年12月23日

静かなる暴動



先日、VAN HALEN と西海岸パンクの関係についてのわずかな調査結果を述べたが、プロト LA メタルといえば、QUIET RIOT も忘れちゃならぬ。

PUNK との関係はわからぬし、からみはないとは思うけど、初期のこのシングルはホントにめちゃかっこいい。


グラムロック聴いて 「かっこいい!」 って思うのと同じ感覚で興奮できます。レコードで欲しいよぉー!


これもすげえいい。



QUIET RIOT は後に SLDE のカヴァーを大ヒットさせますが、初期はグラムっぽいね。



そういえば、中学の修学旅行の時に清水寺で来日中の QUIET RIOT をみかけた。あん時はほんとにびっくりしました。




それにしてもランディかっこいいな。存在的にはちょっとミックロンソンみたいだ。



神がかってる。


posted by TSUNEGLAM SAM at 04:00| Comment(2) | TrackBack(0) | HR / HM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

DO THE METAL



無性にへヴィーメタルが聴きたくなる時がある



鼓膜がかき回されるくらいの速弾き、眉間に突き刺さってきては出血もしかねないくらいのハイトーン・ボーカル、名人芸とも言うべき技で必要以上に繰り返されるブレイク (シンバルをすぐ手で止めるのが目にうかぶやつ)……そんなのが聴きたくなる

もしかしたらプロレス観戦時に感じるカタルシスを音楽に求めてるのかもしれない


へヴィーメタルやハードロックは小学校高学年から中学1年の途中、つまりパンクロックと出会うまでの時期によく聴いた


M.S.GVAN HALENQUIET RIOTRATTTWISTED SISTERWASPNIGHT RANGERPOISONMOTLEY CRUE などが特にお気に入りで


あと、もはや内容はまったく覚えてないが

PRETTY MAIDSACCEPTKEEL、ROUGH CUTT、DOKKENSTRYPER などなども聴いた


JUDASOZZY はそれなりに聴いたが、意外と IRON MAIDEN みたいな重要バンドが抜け落ちてたりもする)


だから SLADEQUIET RIOT で、SHANGRI-LASTWISTED SISTER で、KINKSVAN HALENで知ったのです



そんなわけで後にハードコアパンクを知るまでは、へヴィーメタルが世の中で最も激しく過激、かつ不良の音楽だと思っていたわけで

中一の終わり、受験に失敗した2個上のヤンキーのセンパイが200M先からでも聴こえるくらいの爆音でラウドネスの 『CRAZY NIGHT』 をシンナー吸いながら聴いていたのを目撃したこともありますし



しかしながら、パンクと出会って以降、へヴィーメタルはほとんど聴かなくなり、たまに LIZZY BORDENWRATHCHILD を100円くらいで買ってみてはジャケをみただけで満足し、3日飾って棚に収納みたいな・・・・・そんないやらしい行動しかしてないようなありさまで、まったくもってよろしくない


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ってなわけで、最近、中古盤屋でへヴィーメタル・チェックをしてたりするんですが、なにを買っていいのかサッパリわからない

なんというか……どれもこれも全部いいように思えるんですよ


ブラックメタルとかサタニックメタルとか、ドゥームメタルとかいろいろあって、そういうバンドのジャケをみるだけでなんだかどれも凄そうだし


VENOM とか MANOWAR とか CRIMSON GLORY とか今更聴いてみようかな、とも思うんだけど、どうにもこうにも勇気が出ない



そんな時に都内の素晴らしき品揃えの某レコード屋で、気になるジャケット発見


1980 / BRATS

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みてのとおり、 V、 V、 V、 (ビクトリー!)っと叫ばざるをえないカッコよさ


またバンド名も良し、RICK RIVETS のアレを挙げるまでもなく、ハリウッドベルリン とB RATS にハズレはないですから


これはデンマークのパンクバンドだそうで、オブスキュアっていうんでしょうか、その筋のコンピにも入ってるようなんですが、

これはどう聴いても、まぁ、メタルです


メタルパンクと便利に言われてますが、知らないで聴いたらへヴィーメタルです


だからっていってよくないわけじゃない。かなりいいぜ


パンクの衝動でへヴィーメタル
パンクのエンジンでボディはへヴィーメタル
気持ちはパンクで手先がメタル

そんな感じですよ。(どんな感じだ)




でも、パンク+メタル みたいな単なる足し算でもなくてね

……いや、もしかしたらホントに単なる足し算なのかも?

なんというか、パンクとへヴィーメタルが同時に鳴ってる感じなんです


この人たちは後に MERCYFUL FATE というサタニック・メタルのバンドになったそうですが、パンクバンドとしてスタートしたのが、どこでどうしてそうなっちゃったんでしょうか


非常に気になります









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2007年06月28日

Recordin' In The Boys Room



友人のハードロックバンド DRUNK FUX が遂にアルバムを出すことになった。 (おめでとう!)


YOUNG PARISIAN 結成当初、ライヴを観てくれた人から 「DRUNK FUXと一緒にやったらいいよ」と言われることが多かった

その後、初めて彼らのライヴを観た時、あまりのバカバカしさ (失礼)、あまりの本気っぷり、そしてあまりのカッコ良さに大いに衝撃、刺激を受けた

今でこそみんな当たり前のように HANOI ROCKS の名を堂々と口にしているが、あの頃まだそんなことをマジメに語る人は少なかったし、してたとしても 「笑い混じり」 「遠い目」 「思い出したように」 であった

しかし、彼らは違った。 それは彼らの日常であり当たり前のこと、であった


我々は互いに、メイクをほどこし、着飾り、ステージに上がる。
彼らはモトリーやガンズのカヴァーを演り、俺たちはハノイのカヴァーを演る

時代錯誤なバンドだと人に思われるのが楽しくてしょうがなかったよ



それからすぐに意気投合。一緒に神戸にツアーに行ったり、そのまま帰って新宿でライヴやったり。最近はめっきり一緒にやる機会も減ったが、先日、久々に彼らのライヴを観に行き、相変わらず真剣にバカ騒ぎしてる様を観てとても楽しい気持ちになった


さて、そんな彼らの1st. アルバムにコーラス参加のお誘いが来た
光栄なことです

彼らは非常に酒呑みなのでビールを差し入れたが、それには手をつけず、真剣な面持ちで録音作業をテキパキ進めている

ゲスト陣は 中山加奈子さんや MAD大内さんなどのビッグな方々
そんでもって身長だけはビッグなオレ

彼らから私への要望は、グラマラスで語り的な歌を入れて欲しいとのこと
「ブライアンイーノが降臨したような感じ」 とか 「ゲイリーグリッター的に」 とか無茶を言い出す
ステージでは化粧して演じて歌っているのでグラマラスな感じはするかもしれぬが、俺は別に声自体には個性はないし、知っての通り歌もうまい方ではないもんで正直 「不安」 になってきた
そこで勝手に方向性を転換しマイクに向かってヒキガエルの断末魔のような 「悪魔の声」 を囁いた。AKA君 より 「ディズニーランドのアトラクションのようだ」 と笑ってOKが出て一安心。出来上がりがどうなったのかはわからぬが、サタニックでデモーニッシュなイーヴィルヴォイスが収録されたとは思う

以前、俺たちの1st アルバムで AKA君 がカッコいいコーラスを入れてくれたお返しになったかな?


発売は秋かしら? ともかく出来上がりが楽しみだ



追伸
「ギャラです」 と、T.REX の CD をくれた彼らはホントにイカシテルと思いました。ありがとう!


DRUNK FUX
http://drunkfux.blog94.fc2.com/







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